高雄山・神護寺(じんごじ)は、空海ゆかりの真言密教の名刹で、京都でも屈指の紅葉名所として知られる山岳寺院です。
■ 基本情報
正式名称:神護国祚真言寺(じんごこくそしんごんじ)
宗派:高野山真言宗(真言密教)
山号:高雄山(たかおさん)
所在地:京都市右京区梅ヶ畑高雄町(愛宕山系の山腹)
本尊:薬師如来(国宝)
創建:天長元年(824年)/神願寺と高雄山寺の合併により成立
開基:和気清麻呂(奈良〜平安初期の高級官僚)
■歴史
① 前身寺院の成立
神願寺:和気清麻呂が781年頃に創建した寺。
高雄山寺:同じく和気氏ゆかりの寺で、802年には最澄が法華経を講義。
② 空海(弘法大師)の入山
809年、唐から帰国した空海が高雄山寺に入り、約10数年間住持として密教を広めた。
ここで灌頂(密教の重要儀式)を行い、その名簿「灌頂歴名」は国宝。
③ 824年:神護寺の誕生
神願寺と高雄山寺が合併し、寺号を神護国祚真言寺と改める。
本尊の薬師如来像もこの時に移され、現在の神護寺の中心となる。
④ 中世〜近世の再興
平安末期、文覚上人が後白河法皇・源頼朝の支援を得て復興。
応仁の乱で焼失後、江戸時代に楼門・金堂・五大堂などが再建。
昭和期には金堂・多宝塔が再建され、現在の伽藍が整う。
■ 本尊と寺宝
● 薬師如来立像(国宝)
檜の一木造、像高170cm。
彩色をほとんど施さない素木造で、平安初期の力強い密教彫刻。
● 五大虚空蔵菩薩坐像(国宝)
多宝塔に安置される5体の虚空蔵菩薩。
色彩豊かで優美な平安初期密教彫刻の代表作。
● その他の寺宝
伝源頼朝像などの肖像画(国宝)
梵鐘(国宝)—「三絶の鐘」と称される名鐘
■ 見どころ・特色
① 紅葉の名所(三尾の一つ)
高雄・槇尾・栂尾の「三尾」の中心で、京都でも屈指の紅葉スポット。
錦雲峡の渓谷を埋め尽くす紅葉は圧巻。
② 山岳寺院ならではの参道
高雄橋から清滝川を渡り、約350段の石段を登る山寺らしいアプローチ。
空海が墨をすったと伝わる「硯石」も途中にある。
③ 伽藍の見どころ
楼門(1623年再建)
金堂(昭和期再建)—本尊薬師如来を安置
多宝塔—五大虚空蔵菩薩を祀る
大師堂(重要文化財)—空海の住房「納涼房」を復興した建物
④ かわらけ投げ
地蔵院から錦雲峡へ向けて素焼きの皿を投げ、厄除けを祈る名物。
■アクセス
JRバス「高雄」下車、徒歩約20分(京都駅から約1時間)
神護寺は、
空海の密教の原点・和気清麻呂の歴史・山岳寺院の厳かな雰囲気・圧倒的な紅葉美 が一体となった、京都でも特別な存在の寺院です。
新薬師寺は、奈良市にある奈良時代創建の古刹で、「薬師如来」と「十二神将」で特に有名なお寺です。国宝の本堂と迫力ある仏像群が見どころです。
山号:日輪山(にちりんざん)
宗派:華厳宗(けごんしゅう)
「秋篠山 西大寺」とは、奈良県奈良市にある 西大寺(さいだいじ) のことで、古くは山号を 秋篠山(あきしのさん) と呼びました。現在は 勝宝山(しょうほうざん) を山号としています。
所在地:奈良県
宗派:法相宗(ほっそうしゅう)の大本山
本尊:薬師三尊(やくしさんぞん)
中央:薬師如来
左右:日光菩薩・月光菩薩
所在地:奈良県奈良市西ノ京町457
世界遺産:「古都奈良の文化財」の構成資産の一つ
奈良を代表するお寺の一つで、中国(唐)から来日した高僧・鑑真和上(がんじんわじょう)が開いた寺院です。日本に正しい戒律(僧侶の守るべき規則)を伝えたお寺として知られています。
所在地:奈良県奈良市五